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STORY20

ハウスで得たのは
かけがえのない
お母さん同士の絆でした

ハウス利用者

田口 藍さん

島での生活から一転

生後2日目にふくおかハウス滞在生活がスタート
結莉は、妊娠19週の時に左心低形成症候群の診断を受け、妊娠23週からの管理入院を経て、37週で計画分娩となり、2016年1月4日誕生しました。生後すぐの検査で循環器内科の先生に「妊娠中の診断通りで左心低形成症候群です。島での生活は無理です。」と、当時屋久島在住の私たちは告げられました。生後2日目に宮崎から福岡へ転院となりました。そこから私たちのドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか滞在が始まりました。当時、福岡こども病院の周辺にはホテルなどもないし、自家用車もない私たちにとって、すぐに病院に駆けつけることができるハウスの存在は本当にありがたかったです。また、知り合いもいない福岡での子どもの闘病生活が始まったばかりで、不安いっぱいの私た


ちに、ハウスで居合わせた先輩ママさんが声をかけてくれていろんなことを教えてくださいました。
それを機にたくさんの家族とハウスで出会い、いろんな話をしたり、食事をしたり、一緒に涙を流したりしました。娘の病気の事で悩んでいた時に、同じ病気のお子さんを持つお母さんに病院生活で必要なことや治療の事を教えていただいたのはとても心強かったです。
娘の手術の時には、正直とても厳しいと言われていたのですが、同じ時期に入院していたお子さんを持つハウスの利用ご家族みんなが絶対手術を成功させてね!という想いを込めて写真の寄せ書きボードを作って渡してくれました。
手術が成功したのはこの想いの詰まったボードのおかげだと思っています。

入院中のお子さんを持つお母さんたちの想いが詰まったボード

新たな生活のスタート

そして変わらないハウスで知り合ったお母さん同士の絆
今、娘は保育園の年長さんとなり、ひらがなや数字の練習を頑張っています。
最近酸素が外れて新たな生活がスタート、一人で遊びに行けるほど元気になりました。
今までは、保育園では、酸素を背負った先生としか手をつなぐことができませんでしたが、酸素が外れ、お友達と手をつないで遊

んでいる後姿を見ていると、本当に良かったと涙が止まらなくなります。
ハウスで出会ったお母さんたちとは今も連絡を取り合っています。
かけがえのないお母さん同士の出会いの場所となったハウス。そんな場所を提供してくださったハウスの方々、運営に支援くださる方々、いつも私たち利用者のことを考えて運営してくださるスタッフの方々やボランティアの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

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お話しを伺った人

田口 藍さん(結莉ちゃんお母さん)
ふくおかハウス利用ご家族
 
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ハウスは温かい気持ちの
詰まったありがたい存在
ハウス利用者松林 瑠美子さん