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各ハウスの「いま」をお伝えしています

佐藤奈津さんがオックスフォードのハウスを訪問

ドナルド・マクドナルド・ハウスのホームページや募金箱などに、モデルとして息子さんと活動してくれている佐藤奈津さんが、10月22日(月)にイギリス、オックスフォードにあるドナルド・マクドナルド・ハウスを訪問してきました。
その時のことをまとめてくれましたのでご紹介します。

病院内にあるハウス

オックスフォードにあるハウスまでは、市の中心から20分ほどバスで走ります。
JOHN RADCLIFFE HOSPITALの建物の4階にあり、隣は医師の当直室等です。この病院はオックスフォード大学の系列の病院みたいです。

ハウスは、こども病院内の4階にハウスがあります。

海外では「Ronald McDonald House」

日本にも飾っている「感謝の樹」です。

スタッフの紹介です。ハウススタッフの年齢層は30~50代、男女の比率も同じくらいだと思います。

こちらのサイトでスタッフの紹介をしています。日本でもぜひ取り入れたいですね。

イギリス国内でも小さいハウス

こちらのハウスは、イギリス国内でも小さいハウスのようで部屋数は17室。この日はいっぱいでした。大抵の方は利用期間が2、3週間が多いそうですが、利用に上限日数はないと言っていました。
私が利用している「ふちゅうハウス」に比べると全体的にこじんまりとしていて、日本のハウスとコンセプトを含めほぼ同じかなという印象です。

使いやすいシャワールーム、そして部屋にテレビや冷蔵庫もあります。(写真・右)

ただ、こちらのハウスは日本のようにリビングが広くないので、日本のハウスの方が他の家族との交流はできるのではないかと感じました。


明るいリビング

共用の洗濯機は日本にありますが、共用で使えるお風呂がありました。

その他、各部屋にアメニティが充実していて、バスタオルも自由に使えるようになっていました。アメニティが追加で必要な場合は、安価で販売(募金)もしていました。

その他、オックスフォードは公共機関や病院、電車、バスなどどこへ行っても安心して使えるFree Wifiがありました。日本でも増えてはきていますが全ハウスにFree Wifiがあると助かりますね。様々な情報を得たり自宅で留守番している家族とテレビ電話などパケット気にせずにできると思います。

我が子だけじゃないと励みに

そして、印象的なのは、ハウス内に飾られている今まで利用してきた子ども達の沢山の笑顔の写真。

みんな、治療のためのチューブが入っていたりしますが、とびっきりの良い表情でした。きっと、今利用しているご家族にとっても、その笑顔の写真をみて我が子だけじゃないと励みにもなるのかなあと思いました。また、掲示物もとてもカラフルで可愛いかったです。

休みの日は学校活動ではなく個人でボランティアに行くことが普通

午前中は、現地スタッフとお互いに自己紹介したり楽しくおしゃべりをしました。

私が訪問した時、午前中ボランティアとして高校生が来ていました。高校生の男の子が個人で連休中にハウスにボランティアに来るのは普通みたいです。とても素晴らしいことです。


ボランティアとして参加してくれている高校生(奥)

ランチは、病院内のお洒落なカフェでホットサンドをテイクアウトして頂きました。レジのところには3種類の募金箱のようなものがありました。


おしゃれで可愛い募金箱

午後は、利用しているご家族はほとんど面会に行っているので、書類の受け渡しで小児病棟とPICU(小児集中治療室)のご家族のもとに出向きました。
日本だと、ハウスのスタッフがPICUに入るのは考えにくいですが、病院とハウスのスタッフも顔見知りで信頼関係ができているように感じました。幹汰(息子)も日本のPICUに何度か入っているので興味深く見学しました。


ここから先が病院

そのあとは、利用者の洗濯をしたりタオルをたたんだり、チェックインするご家族の対応をしたりとあっという間に夕方になりました。日本と違う点は、ハウスは病院内にあるので、掃除は病院の清掃スタッフがしてくれていました。病院の一部として機能しているようです。

ハウスを訪問して感じたこと

日本は感染症の持ち込みの問題でほとんどの病院がこども(兄弟・姉妹)の面会はできませんが、イギリスのこども病院はこどもの面会制限がないそうです。そのせいか、両親や兄弟揃ってハウスに宿泊している方が多いように感じました。

「病気のこどもが、大好きな家族と当たり前のように一緒にいることができる」
「だからこそ安心して治療に望める」のかもしれません。一番大切なことを感じてきました。


ハウスからの景色。公園や緑がいっぱい

日本から遠く離れている国でも、我が子と同じように病気と闘っているこどもとその家族がいること。そしてそれを支えるスタッフ、ボランティアさんがいらっしゃることが励みになりました。

言葉は違えども、何も変わらないですね。

佐藤奈津

ドナルド・マクドナルド・ハウス財団

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